名古屋市内に4店舗、刈谷市に1店舗を展開する「咲串おかげ屋」。米油で揚げた薄衣の「串揚げ」と、自慢のあご出汁が染み込んだ「おでん」が看板メニューのお店です。

今回、訪れたのはプリンセス大通り沿いの路地を入ったところにある栄店。地下鉄栄駅から地下街を抜け、マルエイガレリアの出口を出てすぐの場所にあるためアクセスも抜群の立地。会社帰りの1杯にも、気の置けない仲間との楽しい時間を過ごすのにもぴったりの１軒です。

ゆったりとした時間が過ごせる人気の2階席は、予約がベター

店内1階は、立ち飲みスペースとテーブル席があり、気軽にワイワイ楽しめる雰囲気。古民家の風情を感じるお洒落な空間が広がる2階には、座面の広い椅子を配したテーブル席でゆったりと過ごすことができ、デートや女子会利用におすすめです。特に広小路通り側のテーブル席は人気のため、予約は必須とか。カウンター席もあり、お一人様も楽しめます。

2階の壁には、日本酒にまつわる豆知識や愛知の蔵について書かれた黒板もあります。

最初に注文したのは、神泡のザ・プレミアム・モルツ（605円）。もちろん、ワンドリンクサブスク「フラノミスタ」を使って1杯無料でいただきました！ドリンクは他にも大人気のレモンサワー（495円～）やハイボール（462円～）、愛知の蔵元６店舗の地酒（660円～）、全てボトルで提供されるスパークリング清酒（1100円～）など種類も豊富に取り揃えられています。

最初に登場した付け出しは、こごみの天ぷら。一口食べるとサクッとした食感と山菜ならではのほろ苦さ。季節を感じさせてくれる一品と、揚げの技術のクオリティの高さに料理への期待も高まります。

最初に注文したのは串揚げ。アスパラ丸ごと1本に豚バラを巻いた迫力のアスパラ肉巻き1本（385円）、肉の弾力と脂身の甘みを感じる三河豚の串カツ1本（209円）、タルタルソースがマグロとベストマッチの漬けマグロ～タルタルネギ～1本（286円）。「米油で揚げているため、さっぱりと何本もいけますよ」とのスタッフさんの言葉通り、あっというまにペロリ。追加注文した子持ち昆布1本352円は、しっかりした味付けとプチプチとした食感が後を引く1品で、人気No.1なのも納得です。

ビールの後は、日本酒をオーダー。最初は江南市の蔵元が醸す、控えめな香りと優しい口当たりが特徴の勲碧、純米吟醸 氷温熟成酒（880円）。次に注文したのは、白老で知られる常滑市の澤田酒造の白老 純米 でらから（660円）。シャープな酸味とエッジの効いた味わいが楽しめる1杯です。

地酒を注文するごとに、好きなお猪口を選べるのも日本酒好きにはうれしいサービスです。

続いては、おでん3種盛り合わせ（539円）が登場。3日間かけて仕上げるという名物のだいこんは、芯まで出汁かしみしみ。玉こんにゃくのプリっとした食感、出汁のしみた油揚げと餅の相性も抜群の餅巾着が一皿に。それぞれ単品で注文するよりリーズナブルに味わえるので、何にしようか迷ったらこちらを注文するのがおすすめです。

単品メニューから、ガリしめさば（539円）。塩味も程よいしめ鯖と、甘酸っぱいガリの味わいに地酒も進みます。

この日の〆に選んだのは、10辛までの中から好きな辛さを選べるというカレーうどん（968円）。店自慢のおでん出汁をベースにしたというスープは、深い旨みを感じられる中にも、後味もすっきり。2辛は、マイルドな辛さで食べやすかったです。すり鉢を使った器の大きさと、おでんの大根が入っていたのには驚かされました。「咲串おかげ屋 栄店」は、軽く1杯から〆までしっかりしっかり満足できる使い勝手の良い1軒です。(編集部K)