2023年9月にオープンした「おばんざい由」に伺いました。こちらはバランスの取れた和食ランチが人気のお店ですが、今回はお酒がグイグイ進むと評判の夜限定メニューがお目当て。17時30分の開店早々を狙ってお邪魔しました。

店は千種駅の目の前にあります。JRと地下鉄東山線が接続し、今池駅から歩いても10分ほど。普段は名駅や栄で飲むことの多い私ですが、意外とアクセスしやすいと感じました。JR中央線や地下鉄沿線にお住まいの方なら特に行きやすい場所です。

明るくモダンな店内は、おひとり様でも気軽に入っていける雰囲気。ドキドキしながら「一人です」と伝えると、カウンター席に案内してくれました。

席に着くと、視線はカウンターにずらりと並ぶ大皿料理に釘付け。どれもおいしそうで、あれもこれも食べたくなります。

大将おまかせセットは1人でも大満足！

注文するメニューは決めていたので、迷わずオーダー。夜限定の大将おまかせセット（3000円）です。こちらは、お通し、お刺身の盛り合わせ、おばんざい五種盛り、茶碗蒸し、〆の麺料理を、食事の進み具合に合わせて用意してくれます。いろいろ食べたい欲張りな人にぴったり！おひとり様はもちろん、2人以上でシェアしても良いそうです。

ファーストドリンクは、とりあえず生！ワンドリンクサブスク「フラノミスタ」を利用して、1杯目は無料でいただきます。

大将おまかせセットの1品目は、お通し。カウンターの大皿料理から好きな1品を選びます。彩り華やかな、トマトとブロッコリーに決めました。健康的なツマミを目の前に、気分も上がります。

続いて、お刺身の盛り合わせが来ました。何と7種盛り！想像以上に豪華な内容に、あわてて日本酒のラインナップをチェック。

日本酒は、黒板メニューに紹介されています。飲んだことのない「惣誉」（750円）に決めました。栃木県の地酒で、9割が地元で消費されているという栃木県を代表する銘柄。名古屋で飲めるのは貴重です。

口当たりが良い「惣誉」は、料理の味を引き立てる食中酒として見事な味わい。甘味のあるホタテ、肝を添えたカワハギなど主張の強いネタにもそっと寄り添います。

お刺身と日本酒の相性を堪能したところで、おばんざい五種盛りが登場。その日のラインナップから、大将がおすすめを選んでくれます。単品で注文するとどうしても量が多く、あまりいろいろな種類を味わえないのがおひとり様の辛いところですが、この量なら心配無用。お酒も進みます。

たまたま隣合った常連さんとの会話も弾み、リラックスして楽しむ酒はまさに極上。常連さんから「中華もおいしいですよ」と聞き、追加で青菜の炒め物と生ビールをオーダーしました。メニューにない料理でも、材料次第で作れることがあるそうです。

箸休め感覚で茶碗蒸しをあっという間に食べ終わり、いよいよ〆の麺料理。日替わりパスタ、ざるそば、カレーうどんから1種類を選べます。「惣誉」も生ビールも飲み終わり、手元にあるお酒は岐阜県の日本酒「三千盛」。日本酒らしい味わいを堪能できる大好きなお酒です。「三千盛」との相性を考えて、トマトベースの味がしっかりとした日替わりパスタを選択。最後まで楽しい料理とお酒のマリアージュでした。

お酒に合うツマミが次々と出てくる大将おまかせセットは、お酒好きの強い味方。ひとりでも大満足でしたが、次回は誰か誘ってほかの一品料理も味わってみたいです。